「赤外3サイクルパルス光で見る光誘起相転移の超高速スナップショット」
岩井伸一郎 氏

Dec 16, 2011


物理学会北海道支部講演会
講演題目: 「赤外3サイクルパルス光で見る光誘起相転移の超高速スナップショット」
講師: 岩井伸一郎 氏

  東北大学大学院 理学研究科 教授

日 時 : 平成23年12月16日(金) 16:30-17:30
場 所 : 理学部2号館4階404号室(2-4-04)

要 旨 :
遷移金属酸化物や低次元有機電荷移動錯体などの強相関電子系物質において、光誘起相転移と呼ばれる現象が見出されてから既に10年以上が経過している。その間、観測される物質の種類が増える一方、光誘起相の緩和ダイナミクスにおいて、様々な協力性や臨界性を持った特徴的な振る舞いが報告されてきた。 しかし、光励起状態から”相転移”へ至る初期ダイナミクスはいまだに解かれていない。本講演では、強相関有機物質において、電子の運動の時間スケール(~20 fs)よりも短いパルス光(波長1.5μm、パルス幅12 fs;光電場の~3周期)を用いて捉えた超高速ー強相関電子ダイナミクスを紹介する。電子や分子の実時間ダイナミクスから何がわかるのかについて議論したい。

世話人  三品 具文
(mis@phys.sci.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院理学研究院物理学部門

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「流体ブラックホールをもちいたブラックホール物理の検証」
阪上 雅昭 氏

Dec 05, 2011


物理学会北海道支部講演会
講演題目: 「流体ブラックホールをもちいたブラックホール物理の検証」
講師: 阪上 雅昭 氏

  京都大学大学院 人間・環境学研究科

日 時 : 平成23年12月05日(月) 16:30-17:30
場 所 : 北海道大学理学部2号館2階 2-211

要 旨 :
ブラックホールは一般相対性理論において最も興味深い対象である.ブラック ホールにおいてはそこから脱出できるかどうかの境界であるhorizonが重要な役 割をはたす.ここで,時空を流体そして光を音波に置きかえ,さらに,流速が亜 音速から超音速に空間的に変化する1次元の遷音速流を考えよう.すると亜音速 領域にいる観測者からは超音速領域は音波に対するブラックホール内部そして音 速点はhorizonと見なすことができる.これが流体ブラックホールである.  本講演ではホーキング輻射と準正規振動を取り上げ,これらの興味ある現象が 流体ブラックホールでも存在することを示す.さらに空気流やボーズ・アイン シュタイン凝縮を利用して流体ブラックホールを実験室で造り,ホーキング輻射 と準正規振動を実験的に検証する可能性について議論する.

世話人  北 孝文
(kita@phys.sci.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院理学研究院物理学部門

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