JPS Hokkaido Branch

 

組織
支部講演会
支部会報告

「Nanoparticles in the ionosphere of Earth and other solar system objects」
Prof. Ingrid Mann

Jun 05, 2019


日本物理学会北海道支部講演会

講演題目: Nanoparticles in the ionosphere of Earth and other solar system objects
講 師 : Prof. Ingrid Mann
      UiT the Arctic University of Norway, Tromso, Norway
日 時 : 令和元年6月5日 (水) 16:30~18:00
場 所 : 北海道大学理学部 8号館 2階 コスモスタジオ
共 催 : 宇宙理学セミナー
要 旨 :
The upper atmosphere at the transition to space contains small nanometer-sized dust particles. The particles originate from the entry of the cosmic dust into the atmosphere, a process where a large fraction of material evaporates and then re-condenses; at low temperature water ice condenses on the dust. These dust/ice particles are often electrically charged and interact with the other charged components of the atmosphere that at this altitude is partially ionized. Through its charge the dust also plays a role in atmospheric chemistry. The dust particles can be observed with rocket measurements, optically and with radar. Charged nanodust, below the size that is observed optically leads to the formation of strong radar echoes (PMSE, for Polar Mesospheric Summer Echoes). The dust is carried in the surrounding neutral atmosphere which is governed by solar radiative forcing from above and from below by atmospheric waves, notably gravity, tidal, and planetary waves. They shape the observed PMSE wavy structures. PMSE are observed independent from weather conditions, which makes them a good target for long-term studies. Advanced observations will be possible with the multi-static phased array radar EISCAT_3D that is at present under construction in Norther Europe (cf. McCrea et al. 2015). At the same time, the ionosphere can be considered a dusty plasma where the dust participates and gives rise to plasma collective effects. The presence of charged dust influences the charge balance. In many cases, the dust component is inferred from reduced electron abundance. This is observed from sounding rockets and at other solar system objects with Langmuir probes from spacecraft. A key issue for understanding observational data are the interactions and charging rates and for nanodust particles (Mann et al. 2014) those are different from larger particles. McCrea, I., et al. (2015) Prog. Earth Planet. Sci. 2, 21, doi:10.1186/s40645-015-0051-8. Mann, I., Meyer?Vernet, N., Czechowski, A. (2014) Physics Reports 536, 1-39.
世話人  倉本 圭
(keikei@ep.sci.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院理学研究院地球惑星科学部門


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「半導体表面上の原子層超伝導体 −超伝導が表面科学と出会うとき−」
内橋 隆 氏

Mar 26, 2019


日本物理学会北海道支部講演会

講演題目: 半導体表面上の原子層超伝導体 −超伝導が表面科学と出会うとき−
講 師 : 内橋 隆 氏
      物質・材料研究機構 表面量子相物質グループ グループリーダー
日 時 : 平成31年3月26日 (火) 15:00~16:00
場 所 : 北海道大学理学部2号館211室
共 催 : 物理コロキウム、第256回エンレイソウの会
要 旨 :
近年、原子スケールの厚さしかないにもかかわらず高い結晶性を有する理想的な 二次元超伝導体の研究が、世界中で急速に進展している[1]。とりわけ、半導体 表面上の金属原子層において発見された超伝導に対しては、表面科学的手法を駆 使した新たな研究の展開が可能となる [2]。 このような系では、電子状態は基板や吸着分子からの電荷移動やスピンなどの影 響を強くうけることが予想される。 また、固体表面では必然的に空間反転対称性が破れることから、スピン軌道相互 作用によるラシュバ効果が超伝導物性に影響を及ぼすことが期待される。 われわれのグループでは、超高真空・極低温・強磁場の多元極限環境における電 子輸送測定と、走査トンネル顕微鏡や角度分解光電子分光などの表面敏感な計測 手法を組み合わせた研究を行ってきており[3,4]、本講演では最近の成果を含め て紹介したい。 [1] T. Uchihashi, Supercond. Sci. Technol. 30, 013002 (2017) [highlight in 2017]. [2] T. Uchihashi et al., Phys. Rev. Lett. 107, 207001 (2011) [Editors’ Suggestion and featured in Physics]. [3] S. Yoshizawa, TU et al., Phys. Rev. Lett. 113, 247004 (2014) [Editors’ Suggestion and featured in Physics]. [4] S. Yoshizawa, TU et al., Nano Lett. 17, 2287 (2017).

世話人  松永 悟明
(mat@phys.sci.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院理学研究院物理学部門


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「化学の知見を活用した超伝導物質開発」
野原 実 氏

Jan 31, 2019


日本物理学会北海道支部講演会

講演題目: 化学の知見を活用した超伝導物質開発
講 師 : 野原 実 氏
      岡山大学異分野基礎科学研究所
日 時 : 平成31年1月31日 (木) 15:00~16:00
場 所 : 北海道大学理学部5号館2-305室
共 催 : 物理コロキウム、第255回エンレイソウの会
要 旨 :
1981年のノーベル化学賞は、フロンティア軌道理論の福井謙一と、 化学反応におけるウッドワード・ホフマン則を明らかにした ロアルド・ホフマンに授与された。固体物理とは一見無関係だが、 ホフマンは “How Chemistry and Physics Meet in Solid State” などの論文で、バンドフィリングによる化学結合の形成・切断制御や、 正構造と逆構造の積層による電荷移動など、超伝導物質の設計に 使えそうな様々なアイデアを提唱している。本コロキウムでは、 私たちの研究チームが開発した112型鉄系超伝導体CaFeAs2や 白金系超伝導体SrPt2As2などを例にして、ホフマンの化学を活用した 超伝導体の物質設計について議論する。

世話人  網塚 浩
(amiami@phys.sci.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院理学研究院物理学部門


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「ミュオンと第一原理計算でみた銅酸化物高温超伝導体の電子状態」
渡邊 功雄 氏

Dec 18, 2018


日本物理学会北海道支部講演会

講演題目: ミュオンと第一原理計算でみた銅酸化物高温超伝導体の電子状態
講 師 : 渡邊 功雄 氏
      理化学研究所
日 時 : 平成30年12月18日 (火) 17:00~18:00
場 所 : 北海道大学理学部2号館211室
共 催 : 物理コロキウム、第254回エンレイソウの会
要 旨 :
1989年に発見された銅酸化物高温超伝導体は、発見後30年近い月日がたつにもか からずまだ多くのミステリーを抱えている。我々のグループは、酸化物発見当初 より精力的に一連の物質に関するミュオンスピン緩和法(μSR)研究を継続して いる。 近年では、試料合成の常識の逆をいく酸化物をナノ状態にした試料を用いてその 磁性の変化をμSR研究を行っている。またこれら一連の実験的成果をより詳細に 理解するために、密度汎関数法を用いた第一原理計算を行い、物質中におけるミ ュ オンの状態と、ミュオンを囲む電子状態に関する研究を実施している。 本講演においては、μSRの技術的内容を紹介することによって、今後どのように μSRを活用できるか、というアイデアを想起することができるよう期待する。ま た、ナノ状の銅酸化物高温超伝導体に関するμSR研究、およびその関連した測定 内容を紹介する。更には、これら一連のμSRからどのように物質の電子状態を記 述できるかどうか、第一原理計算を用いた研究成果も併せて報告し、μSR測定の 応用に関しての理解を深めていただきたい。

世話人  松永 悟明
(mat@phys.sci.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院理学研究院物理学部門


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「単純分子液体のガラス転移と局所秩序構造」
山室 修 氏

Nov 29, 2018


日本物理学会北海道支部講演会

講演題目: 単純分子液体のガラス転移と局所秩序構造
講 師 : 山室 修 氏
      東京大学物性研究所 教授
日 時 : 平成30年11月29日 (木) 16:30~18:00
場 所 : 北海道大学理学部2号館4階 2-4-08
共 催 : 第253回エンレイソウの会、物理コロキウム
要 旨 :
ガラス転移は液体の粘度(あるいは緩和時間)が冷却に伴って有限温度で発散 的に増大するという極めて不思議な現象である。不規則系物理学の中心的課題と して長年研究されてきたが、その機構は未だ明らかにされていない。我々はこれ まで、できるだけ曖昧さがない議論をするため、できるだけ単純な分子液体にこ だわって研究を行ってきた。もちろん単純な分子は結晶化し易いため、低温蒸着 法などの独自の急冷法も開発した。実験手法は、最も正攻法とも言える熱容量測 定とX線・中性子線による構造解析である。高温でエントロピーが大きく独立に 運動している分子が、ガラス転移点に近づくとともに、急激にエントロピーを減 少させ、局所的な秩序構造を形成することが分かってきた。本講演では、ガラス 転移の何が面白いかを解説するとともに、我々のこれまでの研究成果の概要を紹 介したい。

世話人  野嵜 龍介
(nozaki@sci.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院理学研究院物理学部門


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